まるまるログ

なんでもかんでも思いついたままに書き散らす。

Solitude HOTEL

 2021/05/30(日)
Maison book girl舞浜アンフィシアター
Solitude HOTEL

カウントダウンと共に崩壊していく不穏なサイトへの不安を持ったまま
舞浜アンフィシアターで開演時間を迎えた。

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【セットリスト】

  1. sin morning
  2. rooms__
  3. lost AGE_
  4. end of summer dream
  5. veranda
  6. bed
  7. MC
  8. karma(karma→river)
  9. 海辺にて
  10. レインコートと首のない鳥
  11. townscape
  12. 言選り_
  13. 闇色の朝_
  14. 眠れる森(bath room特典ポエトリーA)
  15. 長い夜が明けて
  16. 狭い物語
  17. 夢(アカペラバージョン)
  18. blue light
  19. 十六歳_
  20. snow irony_
  21. Fiction
  22. non Fiction
  23. シロの夢 インスト(bath room特典ポエトリーB ※ただ工場の音が先に来ている)
  24. bath room(新歌詞、新振付バージョン)
  25. last scene(サビ終わってから次の歌へ行く直前にぶった切り)

【ライブレポ】

歌、パフォーマンス、演出すべてが今までを上回る素晴らしさだった。その素晴らしさに目を奪われつつも不穏さと不安に巻き込まれる開始からkarmaまでのSH4Fパート。ライブ開始時から紗幕があってそのせいで4人がそこに本当にいるのか幻を見ているのかよくわからない状態だった。ブクガがライブをしている夢の中にいるかのようだった。MCの時に映像が途絶えたような暗転があって疑い始めたらkarmaでブロックノイズが飛び交い崩れていく映像、舞台中央の奈落からせり上がってくる白シャツ衣装の4人。ここでMCからここまで映像と確信を持ったのだが、どこから映像でどこまで紗幕の裏で4人がいたのかずっと投影されていたのか未だにわからない。

今回のSolitude HOTELタイトルロゴが表示されサイレンが鳴り響き終わってからスモークの中から4人が立ち上がり真のSolitude HOTELが始まった。海辺にてでは4人の歌声が響き渡り、レインコートと首のない鳥終盤の奈落の暗い穴を見つめる4人、そこからせり上がってくるのはSH4Fパートで着用していた言選り衣装をまとった別の4人ドッペルゲンガーがtownscapeを始めるときの体勢。始まったのは8人townscape レーザーの演出も相まって圧倒された。完成版を見た。最後4人と4人が向かい合って踊り、最後にコショージメグミと対する人がにらみ合うところがかっこよすぎた。言選りではドッペルゲンガーは体育座りで踊る4人を見つめていた。こちらもレーザーの音ハメが完璧で耳と目が最高に心地よかった。闇色の朝_ではいつの間にかドッペルゲンガーは奈落へと消え、4人は奈落の暗い穴に対してパフォーマンスを続けていた。バックにはMVが流れていて顔が空洞の絵とその奈落が一致して怖かった。

懐かしいポエトリー眠りの森。回転する舞台を活かして森をさまよう少年ことコショージメグミが移動していくのをうまく演出していた。ポエトリーラストの「物語は巻き戻った」から始まる長い夜が明けて。どこに巻き戻ったのかはわからないが、渾身の歌を響かせてきた。いつもの赤い照明ではない。狭い物語のVJも赤い荒野ではなく黒い荒野が広がる。ここから色を取り戻してくれると信じていたら白く漂白された光景だった。夢では音源のクラップだけが流れるアカペラバージョンで踊るという歌を前面に押し出すものだった。それだけに異質さが伝わってくるところでもあった。blue lightでもいつもは青い照明なのに白と照らされていない暗い闇の部分とのコントラストを押し出した演出。十六歳_、snow irony_と続く。snow irony_でも回転する舞台をうまく使って4人それぞれが各座席ブロックへ正面へ来るようにしていた。ラスサビからアウトロに向けてはステージの際まできて客席を煽っていた。自席はコショージメグミの正面で楽しそうにしていたのが印象的だった。

暗転してしばらくしてFictionのイントロが流れてきた。この時点でもう泣きそう。落ちサビの涙声でそれでもなんとか歌い切った矢川葵に涙を耐えられなかった。non Fictionでは4人それぞれが最後のパート以外を矢川葵→和田輪→井上唯→コショージメグミと思い思いに読み上げて行った。各自の思いの込め方に鳥肌がたった。泣きそうな矢川葵、届くようにと願う和田輪、自分に問いかけるような井上唯、少し俯瞰のようなコショージメグミ。そこからまた懐かしい音が流れてくる。工場の音、そしてピアノの音、銀テープからのbath room。聞いたことのない歌が聞こえる。新歌詞バージョン。riverみたいな既存曲の歌詞ではなく完全な新規歌詞。歌詞は終わりを思わせるものだった。そして照明が暗くなりほぼ暗闇の中でlast sceneを歌い切らずに終わった。照明がついて終演。ここにくるまでほんの少しは次があると思いながら見ていた。でもなかった。全部失ってた。

会場を出て公式サイトを見ると「Maison book girlは削除されました。」のメッセージ。考えることをやめて駅へと急ぎ、ナタリーからの無慈悲な通知で理解させられた。まだ「ありがとう」は言えない。ただ間違いなくSolitude HOTELは素晴らしかった。次が見たかった。

【以下、書き散らし】

※配信を見返しながら現地で感じたことを書き出したのでぐちゃぐちゃ。
インストはSH9Fみたいな不穏さはない。いつもの心地よい音色。
インストが突如切られ暗転して始まる。
last sceneインスト。
現地のスピーカーでは低音が強調されてバランスが失敗しているのかと。
配信だとそんなことなかった。ピンスポットに近づくペストマスク。
終演後に渡された紫地の紙を拾い上げスクリーンにはURL。
開演のブザーからSH4Fのオープニング映像が流れる。
SH4Fからが1周目なのか、シンSolitude HOTELだったのか。
現地だと目が慣れてなくて本当にそこにいるのか映像なのか分からなかった。
言選り衣装。配信の映像の方が現地より鮮明だな。この辺またあれかで
意識が不鮮明だった事に気づかされる。SH4F時点では存在しないrooms__
「安心していいよ 全部無くなるの」がこんなに重くのしかかるとは。
夢という言葉が出てくる。最低限の照明にごりごり引き込まれる。
暗転で響く4人の足音。会場の静謐さよ。lost AGEの左右からの照明の
切り替えの音ハメが完璧すぎた。さみしい夏の前に終わってしまった。
暗さをこんなにきれいに印象的に使えるのが本当すごい。
verandaいい曲だ。赤いソファが出てくる。乾いた夢。
bed SH4Fパートが終わるまでずっと幻想を見ているようで4人がいる実感が乏しかった。
「ホテルのカーテンの裏のさみしさ」
そして、問題のMC。矢川葵「本当はこのライブももっと前にやる予定だった」
もしかして2020年にはこうだったのか。
現地だとこのMCの時にノイズというか一瞬暗くなったりしてた。
次の曲はcloudy ironyと言いながら始まるのはkarmaからのriver
これ配信の人は現地民が何を見ていたのか分かっていないのでは。
現地では紗幕があってそこにここまでのライブは投影されていたのか
それとも、どこかで入れ替わったのか。少なくともMCに入ってからは映像だった。
奈落から上がってくる白シャツ衣装の4人!!!!
今回のSlitude HOTELタイトルロゴと鳴り響くサイレン。
そして始まる海辺にて。神々しさすらある。ここら辺から涙腺の制御がきかなかった。
全身白色で美しかった。ロングスカートの井上唯がひたすらきれい。
ここから音のバランスが良くなった。
レインコートでは和田輪のマイク音量トラブル。そして終盤、奈落なら上がってくるのはtownscape体勢のSH4F衣装をまとった4人のドッペルゲンガー
townscapeからの言選り。4人のドッペルゲンガーが見守られて。
この2曲のレーザーでの演出が素晴らすぎたのも相まって泣いてた。
闇色の朝を向かえてドッペルゲンガーは消えていった。
奈落の真っ暗な穴に向かって歌う闇色の朝が似合いすぎる。
懐かしいポエトリー。月見ル君想フをなぜか思い出してしまう。
回り舞台をうまく使っていた。「物語は巻き戻った」
長い夜が明けて 渾身の歌声だった。「本当は気づいてたの」
狭い物語 いつもの赤基調ではなく黒の世界と化したMVの景色。
色を取り戻してくれると信じていた。黒が白に反転した漂白化された世界。
アカペラで始まる夢、クラップだけが残されたトラックに歌をのせて
空間に歌を満たしていった。素晴らしいのに物悲しい。
モノクロのblue light
十六歳 VJが0と1がひたすら流れている。削除の過程なの?
snow irony_でラスサビで前に出てきて客席間近で歌い踊る
楽しそうなコショージメグミがひたすら印象に残っている。
Fictionは泣く。矢川葵が泣きながらも落ちサビを歌い上げたのが刺さった。
4者4様のnon Fictionすべてに涙腺をやられる。
シロノユメのインスト。詩が「全部失っていた」なんだよな…。
銀テープの意味が全く分からない。
bath room新歌詞がすべて物語るのか?
last scene配信だとほぼ真っ暗。現地だと辛うじて見えてた。
「僕らの夢はいつもかなわない きっと」
ブクガ削除ページSH7Fの終わり方を思い出す。