まるまるログ

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Maison book girl Solitude BOX Online

2020/06/24(水) 19時開演 Solitude BOX Online

去年2019年のSOUP発売時から始まったリリース日のライブイベントSolitude BOX。ベストアルバムFiction発売に合わせた今回は状況的に観客を集めての開催が難しいためブクガ初の無観客配信ライブ。公式のあおりで期待が否応なく上がった状態で当日の開演を待ち望んだ。期待を超えたものを見せてくれた。今までは箱の中(ライブハウス)でブクガを感じていたのをそれぞれの場所で感じることができるために作り込みを行っていた。そこで行われたのはいつものライブではできない演出でMaison book girlを作り上げていた。箱の中に作り上げた世界はネットの海につながった。

 

歪、空虚。異空間への没入体験。ようこそ、メゾンブックガール。

 

〇セットリスト

ブログ no title 〜 SH∞F bathroom

01.悲しみの子供たち

02.狭い物語

03.レインコートと首のない鳥

04.レインコートと首のない鳥

05.レインコートと首のない鳥

06.レインコートと首のない鳥

07.river

08.water

09.長い夜が明けて

10.闇色の朝_

11.Fiction

 

過去と生のマッシュアップ、ペストマスクで悲しみの子供たちを踊り狂う4人。 表情が見えないからSH∞Fとは違う迫力がある。狭い物語の落ちサビでペストマスクをはぎ取られる矢川葵の終盤から生歌に切り替わった瞬間は震えた。

4回連続でのレインコートと首のない鳥。1回目の曲終わりにまたイントロが流れ出した時は何が起こったのかわからなかった。演出が異なり様々な表情を見せてくれた。1回目はオーソドックスな正面からの映像が多くを占めるが、間に挟まれるステージ左奥からのメンバーの後姿を映す視点。2回目は間に挟まれていた後ろからのショットの割合が増えていく。2回目の終盤、レインコートを脱いだ井上唯は何かに気づき、ゆっくり指さした。その瞬間の怖さは形容しがたかった。見られていることに他の3人も気づき、その視点は矢川葵に拾い上げられる。

3回目は拾い上げられた視点が次々と移り変わり歌い踊るメンバーの間近へ。今までのライブで見ることのできない、ライブ映像でも記録されたことのない歌う表情を躍動感を捉えていた。あそこで一度見てみたい。4回目はステージからフロアへ。無観客ならではの会場全体を活用。リキッドライティングのVJでの混沌と踊っていた。 

引き続きriverもフロアでパフォーマンス。karmaのオケに歌と振付の中身がcloudy ironyなので大きく動ける場所でやってくれると引き立つ。4人が矢川葵を先頭に一直線になった時の照明が後光となっていて神々しさを感じた。waterでは水の流れるVJと各メンバーへの照明がまさに水中にいるかのようで、その中でたゆたうような振付の4人が美しかった。

ステージ奥の壁に座り込みながら歌い始まる長い夜が明けて。疲れ切ったのかあきらめから始まったのかと思ってしまう。矢川葵の「本当は気づいていたの」がライブのたびにこめる感情の量が増えていって震わされる。闇色の朝_での無音は何回見ても回線トラブルを疑ってしまう巧妙な演出。
Fictionの振付がミキティー本物とヒロミ先生の合作ということで、どこがどちらかを気にして見た。落ちサビ前の大きく足を振り上げながら4人が円になって回るところがすごく好き。矢川葵の落ちサビで泣くのをこらえながら歌う姿に涙腺がもたなかった。

こんな状況になる前に最後にブクガのライブを見たのが3/23。3か月ぶりにライブを見られてよかった。

 6/28(日) 23:59 22:30までアーカイブ配信を購入可能。気になった方はぜひ。
※視聴が23:59までで購入は22:30まででした。

 

【アーカイブ配信】Maison book girl Solitude BOX Online | tiget

 

今回のライブはBlu-rayにして残してほしい。