まるまるログ

なんでもかんでも思いついたままに書き散らす。

Maison book girl SH∞F

2020/01/05(日)

Maison book girl

Solitude HOTEL ∞F

LINE CUBE SHIBUYA

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この日が来るのを待っていた。12/31の大晦日に完売がアナウンスされてのライブ。去年10月にオープンしたホールは新しい建物の匂いがした。

開演までホール内はスモークと穏やかなインスト音楽が流れていた。定刻より遅れて開演。

そこからはもう怒涛のごとく曲が進んでいく。歌が、ダンスが、音が練り込まれた演出で没頭させる。圧倒されすぎて余韻に引きずられ、拍手をするタイミングもなく次の曲へと移りゆく。

ライブハウスツアー、リリイベで披露されてきたアルバム収録曲達は演出でさらに新鮮に、既存楽曲は今までの演出を振り切り新しい解釈を当てはめてきていると思った。my cut〜MORE PASTあたりからその傾向が強まって、加速していった。

最後に血まみれの4人が悲しみの子供たちを振り絞るように歌いきってSolitude HOTEL ∞Fは終幕した。呆けてしまった。

4月のベストアルバムFictionが映像で発表され、会場内には切り刻まれたブクガの楽曲をミックスしたものが流れ続け、客席を立たないで聞いていた。終演のアナウンスでようやく終わったのだと実感した。

 

SH∞Fは見せ方の幅を広げるために今までの演出と違うことをやるという意図があったと思う。それにより7Fまでの本の家の少女たちという物語から海を出てさらには宇宙、無限の方向へという意味合いではなかったのかと。

最後の血まみれの4人は色々な解釈ができそう。自分の中ではまだこれ!という腑に落ちる結論に至ってない。ただ、これからもブクガは自身を鍛え上げて次の物語を作り上げていくのだと思った。

 

まとめきれない細かいこと、解釈色々は以下に箇条書き。長くなる。

セットリストはナタリーに掲載されてる。

Maison book girlが血まみれで絶唱、満員の観客を緊張感で満たした渋谷公会堂ワンマン(ライブレポート / 写真30枚) - 音楽ナタリー

 

  • 風の脚が流れ、海の映像が流れ始めて、ステージ真ん中あたりに透過型LEDディスプレイがあることに気づく。
  • 続いて海辺にてが始まる。メンバーの声はすれど、姿は見えず。LEDディスプレイは海辺の波がよせてはかえす映像が流れ続ける。
  • 映像が薄らいだ瞬間にディスプレイの裏側に4人がいることに気づく。波間の中で歌い踊る4人。海からやってきている。
  • 衣装は海と宇宙の子供たちのもの。
  • ディスプレイの後ろにいる状態から闇色の朝に入る。ディスプレイにはMVが投影されている。
  • オケがMVバージョンで曲が途中で止まる。roomsよりももっと長い暗闇。画面が暗転から戻って来るとメンバーがディスプレイの前に出てきてはっきりと見える。
  • 蟲たちの電車となったホールは小さな光る虫飛び交い、ステージを埋め尽くしていく。
  • rooms_ではVJと左右の照明がリズムに完全にシンクロして明滅してメンバーの動きがコマ撮りアニメのようで、その精緻さに涙が出てきた。
  • 「安心していいの すべてなくなるの」と歌われ、暗転しても光に戻ってくる。力強さにあふれていた。
  • 何かが燃える映像を投影したLEDディスプレイをバックに狭い物語が始まる。今までの赤い映像から落ちサビで色を取り戻す葵ちゃんをいつも通りに期待していた。
  • それは裏切られる。取り戻せない色、倒れこむ4人。今までの振付とは変わり、映像は燃えたまま。気づけば燃えていたのはメンバーが踊る場面。4人は倒れたままで狭い物語は終わった。
  • 呆気にとられた中、始まった夢のアカペラ。矢川葵、和田輪が歌い進めていくと曲がカットインしてくる。
  • fMRIの音から始まらない夢。客観ではなく主観の夢?観測しようとしていた夢から、本人から語られる夢なのかな。
  • 夢の終わる時のポジションから移動せずに長い夜が明けてへ。本当に夜は明けてくれるのか…不穏な気配を感じながらホールに響く4人の歌声に刺されていく。
  • 過去最高に感情が入り込んでいた矢川葵の「本当はきづいていたの」からのサビが熱すぎる。
  • 長い夜が明けてとLandmarKの間にインスト音楽があったはす。
  • ビルを空の高いところから見下ろす空撮映像をバックにLandmarK 今までにない明るい映像で、夜を抜けたのだと思った。
  • 長い夜が明けてとは異なる優しい声の重なり合わせがホール内を満たしていた。
  • 海辺の工場の映像をバックに鯨工場。スクリーンに4人の影が写って完成するVJ
  • ノーワンダーランドの最初のサビで井上唯がリリイベ同様に前に出てきていたから、振付講座受講者として嬉しかった。
  • my cutが始まった時、このまま明るい感じで進んでいくのかと思っていたら曲途中からLEDディスプレイが降りてきて、曲とディスプレイにノイズがのって曲のテンポも落ちていきMORE PASTへと移行。
  • MORE PASTが終わりLEDディスプレイがあがっていくが、中途半端な高さでとまり、白い照明がメンバーに向けられるがその高さは首のあたり。レインコートと首のない鳥のイントロが鳴り響き鳥肌が立つ。
  • 曲の途中から白いペストマスク、白いマントの人がスルッと入ってきてメンバーのダンスをかき乱していく。怖い。
  • 中央にペストマスクの人がいる状態でレインコートと首のない鳥は終わり、karmaのイントロが始まりペストマスクははけていった。
  • karmaの歌が始まる何かおかしいことに気づく、いやその前から違和感があった。何度となく見ていた振付ではない4人。歌も知っている歌詞ではない!頭が混乱する。何を歌っているのだ?
  • 歌詞を追っていき、振付を見続けて、ようやくcloudy ironyなのだと気づく。気づいたけど頭が追いつかない。全く違う曲の歌詞と振付を何故歌えるのか理解が追いつかない。恐ろしいのは曲として破綻していない!karmaを初めて見た人はこれがkarmaだと思うだろう。
  • 混乱した頭のままwaterが始まる。ポエトリーはなく、モザイク状のスポットライトの下でメンバーが踊っていた。少しクールダウンできた。衣装もumblaの白い衣装へ。美しい。
  • シルエットではLEDディスプレイに上下反転したメンバーの白いシルエットが投影され、LEDの後ろでメンバーがいるという演出。途中からLEDは上がり正面からの照明で4人の影がステージ後方に大きくシルエットだけになるようにしていた。
  • 思い出くんはポエトリーが読み進められる中、ステージ中央でスポットライトの下、舞い踊るコショージメグミがひたすらに美しかった。
  • スクリーンに映るMVをバックにランドリーを披露。シンプルだけど、この曲の歌と振付を魅せるにはこれでいいと思った。
  • イントロが変なbathroomが始まる。歌が始まる近くになると通常に戻ったけど、それは一時の安心で終わった。中盤からオケのBPMが下がり、歌ではなく4人の悲痛な叫び、代わる代わる舞台からはけては血にまみれて戻ってきて叫ぶ。その渾身の言葉はうまく聞き取れない。かろうじて聞こえた「知りたくなかった」何を?
  • 血まみれで始まる悲しみの子供たち。今まで披露してきた中で最も感情が込められていて、響いてくる。
  • バックに流れるサイケなアニメーション。
  • bathroomの時からLEDの右1/3が表示されてなかったのがトラブルなのか演出なのか図りかねた。しかも、悲しみの子供たちではその映らない部分を考慮して左に映像が寄せられて全体を欠けなく表示していたから。
  • 悲しみの子供たちを終えて、メンバー4人が横一列になり一礼し、コショージメグミが一言「ありがとう」と発して終演した。
  • 歌とダンスの強化というフィジカル面を鍛え上げた結果、演出を活かしきるライブになっていた。SH7F以降に行ってきた2回のツアーの成果を強く感じた。
  • 追っかけてきた人も初見の人にも衝撃を与えるライブだったことは確信できる。
  • 前日の1/4に行われたリリイベのトークで井上唯が話したSPEC解釈でいくと、並行世界上のブクガを表現したということか? それで当麻は思い出くんか。いや光となった鍵で、瀬文の方がしっくりくる。
  • 血まみれの解釈候補思いつき。
  • その1 告白の返り血。
  • その2 生まれた。
  • その3 夢を食べた鯨の腹を裂いて脱失、もしくは夢の奪還。
  • その4 傷つきながらも進む覚悟り
  • まだまだ思いつきそうだけど一旦書き上げ。

 

これからのMaison book girlへの期待しかない。